| 授業題目 | 経済学で見る環境問題 |
| 申請コード | 単位数 | 授業種別 | 履修期間 | 時間割 |
| 06203 | 2単位 | 講義 | 第2学期 | 火曜2時限 |
| 授業の分野と区分 | 担当教官 | ||
| 1〜4回生 | 氏名 | 新保 輝幸 | |
| 区分 | 教養教育科目 | 所属 | 人文学部社会経済学科 |
| 分野 | 主題別科目(地域と市民) | 連絡先 | 人文学部棟2階 210研究室 |
| 5年次以上 | 電話 | 844-8251 | |
| 区分 | 教養科目 | shinbo@cc.kochi-u.ac.jp | |
| 分野 | 社会分野 | オフィスアワー | 火曜日 第3時限目 |
環境問題と聞いて皆さんはなにを思い浮かべるでしょうか。高度経済成長期に顕在化した悲惨な公害事件や、近年取りざたされるようになった地球環境問題、あるいはもっと身近な自然破壊やゴミ問題まで、いろいろな問題を想起できるかと思います。ここで一つ忘れてはならないのは、環境問題は我々の日々の生活、日常の経済活動の結果として生じているという点です。その意味で、環境問題を理解するためには、ある種の経済学的な視点が必要になります。この講義では、環境問題がなぜ、どのようにして発生したか、それがいかなる性格を持つ問題なのか、そしてその解決のためにはどのような処方箋が存在するのかについて、経済学の視点から見ていきたいと思います。
今年度は、大きなトピックとして、高知県で創設が検討されている水源涵養税について取り上げていきたいと思います。
参考:高知県の水源かん養税試案のページ
http://www.pref.kochi.jp/ken/etc/sinzei/
水源涵養税の創設の背景には、長期にわたる林業の不振などで、河川上流の山の森林の手入れが行き届かず、荒廃が進んでいるという点があります。そのため、森林が本来もっている水を涵養する機能や、土砂災害や洪水などを防ぐ機能が著しく低下しているといわれています。そのような状況に危機感を持った高知県は、新しい税金を創設し、森林を維持する費用を広く薄く負担してもらうことによって、県民の森林に対する意識を高めようというのです。
このような案に対しては、遅きに失したという非難・激励や、負担増に対する反発など、賛否両論が出されています。しかし、そのような議論の中で見過ごされがちなのが、経済学的な視点です。
経済学では、環境問題への対処法の一つとして、「環境税」と呼ばれる仕組みが提案されています。水源涵養税も、一種の環境税であると考えられます。それでは、環境税というのは、どういう考え方によって提案され、どのような働きを持つのでしょうか。そして、環境税本来の姿と、提案されている水源かん養税はどのように異なっているのでしょうか。本講義では、経済学の初歩から説き起こして、このような問題について考えていきたいと思います。
講義の流れは概ね以下の通りです。また、随時コメントカードに皆さん方の意見や質問、あるいはこちらの問いかけに対する回答などを書いてもらい、その内容を講義にフィードバックしていきたいと思います。
授業は、ミクロ経済学や環境経済学をベースに行いますが、授業の中で初歩から説明していくので、予備知識等は特に求めません。しかし、内容を積み上げていく方式で授業を行いますので、欠席が多いと理解が困難になります。また、授業のはじめにリーディング・リストを配りますので、やる気のある方はそれらの文献を読んで勉強してください。
経済学的なものの見方を養い、環境問題を単に感情のレベルで議論するのでなく、社会全体の仕組みの中で捉えていく視点を獲得することを目標とする。
授業開始時に文献リストを配布します。
期末試験の成績をもとに、コメントカードの内容などを加味して評価します。
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